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Parasitology

Lake Victoria, Kenya

教室紹介

ご挨拶

COVID-19による最初の死者が2020年1月に報告されて以来、世界全体で死者数が増加の一途を辿っています。それにしても最多の死者を出しているのが最も豊かで最先端を行くと考えられてきた国であるとはどういうことでしょうか。

熱帯医学の研究者たちは、これまで結核、HIV/AIDS、マラリア、顧みられない熱帯病といった感染症と闘うなかで、これらの疾患の多くを「貧困の代償」と捉えてきました。マラリアをみると、最初の世界マラリア根絶計画が頓挫してから、5歳未満小児を中心に年間死者数が100万人を超える状況が長らく放置されてきました。近年の対策法スケールアップは、この数をようやく50万以下に抑え込み、エリミネーションに向けた新たな闘いが展開される矢先でした。これまで貧困とマラリアに苦しんできた流行地住民は、世界で起きているコロナ禍をどのように受け止めるでしょうか。

今、ポストコロナの世界全体において感染症対策に対する新たなパラダイムが模索されています。無症候性感染、獲得免疫、新規開発、住民行動などCOVID-19対策のキーワードは、長らく我々、熱帯医学領域の研究者仲間が共有してきたものです。ポストコロナ時代のグローバルヘルス実現に向けて、フィールドからものを観て、考えそして行動できる人材を日本から育てて行きたいと所望する次第です。

お問い合わせ

研究テーマに興味のある大学院生(修士・博士)を募集しております。
お問い合わせは、金子教授 まで。

Tel: 06-6645-3761 / E-mail: parasitology@med.osaka-cu.ac.jp

研究テーマに興味のある
大学院生(修士・博士)を
募集しております。
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06-6645-3761
E-mail:
parasitology@med.osaka-cu.ac.jp